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歯愛メディカル中期計画、新物流センターを活用

2024年12月25日 (水)

メディカル歯科医院向けの通信販売事業を手掛ける歯愛メディカル(石川県白山市)は25日、2025年12月期から27年12月期までを対象とした中期経営計画を策定したと発表した。23年度実績で431億円の売り上げ高を27年度には544億円へと伸ばし、営業利益も25億円から42億円にするとの目標を掲げた。

同社は2025年に設立25周年を迎えることから、初の中期経営計画を立てることにした。近年、営業利益率が低下傾向にあることから、収益力の向上が最優先だと判断し、同社単体の計画を中心に策定した。

同社は今年、通販会社のニッセンと白鳩を買収したが、2社を含むグループ全体の経営計画は28年度からの次期中期計画の中で明確にしていくという。

計画では「通信販売、大型機器販売、歯科DXの3本柱による歯科医療発展への貢献」と「お客様に選ばれる『ファーストコールカンパニー』へ」、「新本社ロジスティクスセンターの能力最大化からグループサプライチェーンの最適化による競争優位性の確立」の3つを成長戦略の柱に掲げた。

同社では昨年10月、石川県能美市に新本社ロジスティクスセンターが完成。AIを活用した自動化設備などが導入されており、各設備の能力を最大限引き出すことで、物流コストの削減を目指す。また、グループ各社の物流業務最適化を進めることで、グループ全体のサプライチェーンの最適化を実現し、新本社ロジスティクスセンターの競争優位性を確立していくとしている。

歯科DXでは、AIによる歯型のデザインや3Dプリンターの活用によって、歯科医師や歯科技工所の業務を効率化。技工士不足の解消や治療期間の短縮化に貢献することで事業の拡大を図る。

このほか、歯科医院や歯科技工所以外の病院や福祉施設、薬局、動物病院、ビューティーサロン、幼稚園・保育園などを対象にサービスの幅を広げることで、売り上げ増を目指す。

こうした成長戦略を推進するため、組織間連携の強化など社内のコミュニケーションの活性化を進めるほか、人材の採用・教育・評価など内部の体制強化に向けた課題にも取り組んでいく。

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LOGISTICS TODAY編集部
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