M&Aタンク事業大手のセントラル・タンクターミナル(CTT、東京中央区)は9日、同じタンクターミナル会社の内外輸送(横浜市鶴見区)の全株式を先月27日に取得したと発表した。取得金額は公表していない。
CTTは国内最大級の独立系ケミカル・タンクターミナル会社で、米投資会社のKKRの100%子会社となっている。東京湾、大阪湾と名古屋、北九州周辺に6事業所を設け9つのターミナルを保有。大手化学企業など100社以上の企業から保管業務などを請け負っており、特に液体化学品のタンク保管や危険物倉庫でのドラム保管などを手掛けている。
内外輸送も、化学品や石油製品、アルコールなどの液体危険物貨物を中心とする総合物流倉庫・タンクターミナル事業を展開している。
液体化学品保管事業は近年、少量多品種化や高付加価値化が進み、今後もさらなる需要の増大が見込まれている。このため、CTTは昨年1月、名古屋事業所南ターミナル第2エリア(名古屋市港区)にタンク9基を増設、2期工事としてさらに9基の増設を計画している。また、横浜事業所(横浜市鶴見区)では、構内再編によって13基を建設する計画がある。さらに川崎市川崎区でも、非稼働のタンク3基の建て替えを進めるなど、保管能力の向上に取り組んでいる。
内外輸送の子会社化によって、CTTグループの稼働タンク数は合計443基(42万7165キロリットル、計画中のものを含めると465基(44万5145キロリットル)となる。
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