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出光、ロシア・CIS地域で販売・供給体制を強化

2010年11月30日 (火)

産業・一般出光興産は30日、ロシアのモスクワに子会社「出光ルブリカンツRUS」社を設立し、12月1日から営業を開始すると発表した。

 

ロシアでは、2008年に乗用車保有台数が約3000万台、新車登録台数が世界第5位の約290万台に達しており、新車の6割を日本車などの輸入車が占めていることから、高級エンジンオイルに対するニーズが高まっていた。

 

特に極寒地という気候条件から、低温流動性の良い合成油、半合成油の高級エンジンオイルが求められており、同社では「鉱山資源が豊富なため、建設機械用などの工業用潤滑油でも、大きな市場である」として、中長期的にも自動車用、工業用を中心とする高性能、高機能潤滑油の需要が拡大すると判断した。

 

これまで同社の100%出資会社である出光ルブヨーロッパが、ロシアを含むCIS地域に対する製品供給の窓口として、欧州、日本、シンガポールからの輸出で対応し、販売、技術面でも顧客のサポートを行ってきた。今後は、出光ルブリカンツRUSが現在の製造拠点から製品を輸入し、供給体制の構築と顧客へのサービス向上に努め、15年には売上高10億円を目指す。