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C&W、茨城県境町に物流施設建設し地元と災害協定

2025年1月21日 (火)

▲LF境古河(出所:クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド)

拠点・施設不動産総合サービスの米クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)は21日、グループ傘下のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド・アセットマネジメント(東京都千代田区、CWAM)が茨城県境町で建設を進めていた物流施設「LF境古河」が完成し、同町との間で「災害時等における緊急避難場所の施設使用に関する協定」を結んだと発表した。

LF境古河は、圏央道・境古河インターチェンジ(IC)から2.3キロの下小橋工業団地内に位置している。現在、圏央道は久喜白岡ジャンクション(JCT)以東の4車線化工事が進められており、渋滞が緩和されているほか、国道354号境岩井バイパスや、新4号国道に接続する古河境バイパスの開通も予定されている。こうしたことから、境古河周辺エリアは今後、東日本の広域配送拠点になると期待されている

施設は大型ランプウェイを備えたマルチテナント型で、バースには45フィートコンテナ車を含む大型車両が各階へ直接接車できる。また、駐車場には約460台が収容できる。

テナント区画は1フロア最大2万4000平方メートル、フロアを分割すれば全体で最大16テナントが入居できる。倉庫空調の全館設置に対応可能な電気容量を備えるなど、テナントのさまざまなニーズに柔軟に対応する。

建物共用部にはカフェテリアや売店などを設置し、倉庫内には大型シーリングファンや一部空調を整備するなど、施設内で働く従業員やドライバーの労働環境にも配慮している。

環境面ではCASBEE(建築環境総合性能評価システム)Aランク認証、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)6星、ZEB Ready(省エネ基準の50%以下までエネルギー消費量を削減した建物)認証を取得した。屋根には太陽光発電事業者が発電設備を設置しているほか、災害時に備え受変電設備や非常用発電機を建物上部に設置するなど、BCP対策も講じられている。

LF境古河の完成で、町では300人の新規雇用が見込まれているといい、災害時には協定に基づき周辺住民の一時避難所となる。

「LF境古河」概要
所在地:茨城県境町下小橋838-3
敷地面積:5万0183平方メートル
延床面積:11万3291平方メートル
構造:4階建て、鉄骨造
完成:2025年1月
アクセス:圏央道・境古河インターチェンジ(IC)から2.3キロ

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