M&A米国のセンサープラットフォームおよび関連ソフトウェアサービスの提供事業、MODEは12日、キヤノンマーケティングジャパン(キャノンMJ)およびセーフィー(東京都品川区)と業務提携し、IoTと映像技術を融合した次世代現場管理の強化を進めると発表した。同社のIoTプラットフォーム「BizStack」と、キヤノンMJおよびセーフィーの映像データ処理技術を連携させ、遠隔監視や異常検知を効率化する。
同社は、IoTセンサーが収集したデータを生成AIで分析する技術を活用し、建設現場や製造業などの作業環境をより安全かつ効率的に管理するシステムを提供している。例えば、トンネル工事ではこれまで作業員が定期的に巡回し水位を確認していたが、同社のプラットフォームを活用することで遠隔監視が可能となる。さらに、生成AIを組み込んだ「BizStack Assistant」により、経験の浅い作業員でもAIのサポートを受けながら適切な対応が取れるようになる。
今回の提携により、キヤノンMJとセーフィーの持つ映像データ処理技術がBizStackと統合され、映像とIoTセンサーデータのリアルタイム分析が可能となる。物流施設などでは、防犯カメラ映像と環境データを組み合わせることで、荷物の異常検知や倉庫内の安全管理を強化できる。MODEは2027年末までに6000台のカメラとの接続を目指し、AIによるリアルタイム解析環境を構築する。
また、キリンホールディングス(HD)からは同日、独立系ベンチャーキャピタル大手のグローバル・ブレイン(渋谷区)と共同で設立したコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND(キリン ヘルス イノベーション ファンド)」を通じて、MODEに24年12月に出資したことが発表された。キリンHDは同CVCファンドを通じて、ヘルスサイエンス関連の先端技術や顧客体験の向上を実現するソリューションなどを対象とした、革新的な技術やビジネスモデルを有する国内外のスタートアップ企業へ投資を行っている。
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