ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

物流効率化支援でウイングアークら3社が連携

2025年2月14日 (金)

サービス・商品システム開発のウイングアーク1st(東京都港区)とtraevo(トラエボ、同)、総合コンサルティングのアスア(名古屋市中村区)は13日、4月から荷主などに義務付けられる荷待ちや荷役時間の短縮への対応を支援する仕組みを構築するため、3社での連携を開始したと発表した。それぞれのサービスを組み合わせ、法対応への取り組みを支援する。

4月から施行される「物資の流通の効率化に関する法律」と「改正貨物自動車運送事業法」では、荷主や元請け運送事業者らに対し、荷待ち・荷役作業時間の把握と短縮、積載率の向上などに取り組むよう求めている。また、取り組みにあたっては「デジタル技術の活用などにより効率的に行うよう努める」とされている。こうしたことから、3社は連携して、企業の物流効率化を支援していくことにした。

ウイングアーク1stは電子帳票プラットフォーム「invoiceAgent」(インボイスエージェント)を運用しており、基幹システムを変更することなく、伝票発行をデジタル化できるサービスを手掛けている。これを活用すれば、取引先である着荷主に対し、納品伝票情報をPDFやデジタルデータとして事前に提供することができ、検査や検品をスムーズに進められる。

また、traevoが運用する車両動態管理プラットフォーム「traevo Platform」では、既設のネットワーク型デジタルタコグラフなどから取得した車両の動態情報や荷待ち、荷役作業などの業務記録を自社車両だけでなくパートナーの車両を含めて集約し、一元管理することが可能で、元請けや荷主などとも情報を共有できる。

さらに、蓄積された運行データやほかの運行実績データを活用して、共同輸送マッチングの実証実験を行政と連携して実施した実績もある。

一方、アスアは、運送業界と協力して、積載量の改善によってCO2排出量を削減するプロジェクトなどに取り組んでいる。

今回、3社はinvoiceAgentの電子化した納品伝票の情報とtraevo Platformの移動距離データを連携させ、アスアが「積載効率、CO2排出量の自動的計算の仕組み」を提供する。精緻なCO2排出量は、ウイングアーク1stのCO2排出量可視化プラットフォーム「EcoNiPass」(エコニパス)と連携することで把握できるようにする。

今後はEcoNiPassに1製品あたりの輸送におけるCO2排出量の算定機能を追加するなど、脱炭素に向けた支援も強化していく。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com