調査・データマイナビは21日、2024年の企業の平均中途採用実施率は41.9%だったとする調査結果を公表した。「運輸・交通・物流・倉庫」では43.4%だった。
同社は全国の企業や個人を対象に、中途採用の実施状況を定期的に調査する「中途採用・転職活動の定点調査」を行っている。
同調査の昨年12月の結果によると、企業の中途採用実施率は41.2%で、前月より1.4ポイント上昇した。2024年の年間平均は41.9%だった。直近1年間の中途採用実施率の推移をみると、3カ月平均の推移は減少傾向にある。
12月の結果を業種別にみると、最も中途採用実施率が高かったのは「IT・通信・インターネット」で53.0%、次いで「運輸・交通・物流・倉庫」が49.6%となった。年間平均でも「IT・通信・インターネット」の中途採用実施率は最も高い52.4%だった。
12月の個人の転職活動実施率は3.4%で、年間平均は3.5%だった。23年10月から24年1月にかけて実施率が3%台に落ち込み、前年平均と比べ0.8ポイント下がった。同社は、企業側の待遇改善や副業の広がりが影響している可能性があるとみている。
年代別では、昨年12月に最も転職活動実施率が高かったのは30代の5.1%で、年間平均でも30代が4.7%で最も高かった。22、23年では20代の転職活動実施率が高かったが、昨年は20代の転職活動実施率の減少が見られた。同社は20代は初任給の引き上げや賃上げで転職活動を控える人もいると推測している。
また、10月に実施した副業の実施状況の結果も公表した。
前月に転職活動をした人と、今後3カ月で転職活動をする予定の20-50代正社員に副業の実施状況を聞いたところ、25.1%が「副業を実施中」と回答した。「副業の実施検討中」を含めると76.2%となり、副業に前向きな姿勢が明らかになった。年代別では、「副業を実施中」の割合が最も高かったのは20代で35.4%、次いで40代が25.7%だった。
一方、採用活動を行ったり予定していたりする企業に、副業人材を受け入れているかを尋ねると、36.6%が「受け入れている」と回答。「検討していない」は25.6%だった。
23年9月の前回調査と比べ、「受け入れている」が2.1ポイント増加し、「検討していない」が5ポイント以上減少しており、企業側でも副業人材の受け入れが進んでいることがわかった。
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