国際中国交通運輸局は25日、内モンゴル自治区は2024年に交通インフラの整備を加速させ、物流効率の向上を実現したと発表した
また、内モンゴル自治区交通運輸庁の高世勤庁長は2025年の交通運輸会議で、今年は自治区東中西を結ぶ高速鉄道大動脈の整備と、東北・西北地域への物流ルートの強化を進めると発表。「東西大通道+沿辺道路」の品質向上や「呼包鄂1時間通勤圏+京津冀連携」、「国境鉄道接続+港湾・拠点都市直結」などのプロジェクトを推進し、自治区全体の立体的な交通網を構築する方針を示した。
自治区は2024年、中央車両購入税資金768億元を活用し、高速道路整備を推進した。鉄道部門では自治区中西部を全国の高速鉄道網に接続し、華北・華東地方への直通輸送を実現した。
2025年は「十五五」総合交通運輸計画を策定し、72の主要プロジェクトを進める。総投資額は3353億元、年間投資額は480億元を見込む。具体的には、太錫鉄道など17のプロジェクトの建設を加速し、京津冀エリアとの接続を強化。包銀高速鉄道や銀巴支線など20のプロジェクトを完成させ、京蔵回廊の整備を進める。さらに、呼包高速鉄道や集通長高速鉄道など6つのプロジェクトを国家計画に組み込むことを目指す。
自治区は2025年、観光道路・資源道路・産業道路の整備を1500キロメートル、穿沙公路を2200キロメートル進める。国道・省道の「断頭路」解消事業では494キロメートルの区間を整備し、自治区内の交通の利便性を向上させる。赤峰-凌源高速道路や623国道、625国道の整備も進め、人口10万人以上の旗県すべてを高速道路網に接続させる計画だ。
2024年には4747キロメートルの高速道路で速度制限を見直し、時速120キロメートルの区間を全体の71%に拡大。農村部では1万3700基の充電設備を設置し、192の客貨郵便統合路線を新設するなど、交通サービスの向上に取り組んだ。2025年は、一般国道・省道の維持管理3000キロメートル、農村道路の維持管理5000キロメートルを計画。観光道路1200キロメートルの品質向上に取り組み、観光地と直結する2つの主要ルートを開発する。
内モンゴル自治区は2025年も大規模な交通インフラ投資を継続し、東西南北の物流網を強化することで、地域経済の発展を加速させる考えだ。
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