財務・人事西日本電信電話(NTT西日本)は27日、フランスの自動運転技術企業Navya Mobility SASへの出資を2月25日に完了したと発表した。同社は、この出資を契機に、日本国内での自動運転レベル4の実現に向けた開発を加速し、地域交通の維持と地方創生に貢献する。
日本の物流・運送業界では、ドライバーの労働時間制限による「2024年問題」の影響で人手不足が深刻化している。2023年のバスドライバー数は2017年比で2万人以上減少し、全国のバス路線は約1万5000キロ縮小した。この状況を受け、交通弱者支援や地域交通維持のための自動運転バス導入が注目されている。同社グループは23年から自動運転分野でマクニカと事業提携し、地方自治体や交通事業者と協力して実証実験を進めてきた。24年度には10件以上の実証実験に自治体とともに取り組み、技術の実用化に向けた知見を蓄積している。
今回の出資により、NTT西日本はNavyaの持つ自動運転車両・システム開発力を活用し、自動運転サービスの供給体制を強化する。将来的には、医療や行政、小売・物流などと連携したMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)を展開し、持続可能な地域交通システムの構築を推進していく。
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