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アミタ、完全自動のリサイクル工場を建設へ

2025年3月4日 (火)

拠点・施設リサイクル事業などを手掛けるアミタホールディングス(京都市中京区)は2月28日、子会社のアミタサーキュラー(東京都千代田区)の姫路循環資源製造所(兵庫県姫路市)の敷地内に、自動制御システムを導入した次世代型工場を新設すると発表した。製造工程の完全自動化を目指し、投資額は14億円を予定している。

アミタサーキュラーでは、廃棄物を原材料にしたリサイクル資源を製造しており、新工場では廃油や廃溶剤を原料とした代替燃料や、汚泥や燃え殻などを使ったセメント原料を製造する。

新工場の操業開始は2026年7月の予定で、自動制御システムと連動した大型クレーンを導入し、製造工程の無人化を図る。また、デジタル技術を使って、製造メーカーからの少量多品種の廃棄物の受入や再資源化へのニーズなどに対応し、カスタマイズ性の高い製品の製造や新たな製品開発などにも取り組む。

大型クレーンの導入によって、製造工程での重機の使用がなくなるため、原材料や製品の保管スペースが増え、保管できる種類も増える。これによって、企業からのカスタマイズの依頼などにも柔軟に対応できるようになる。また、自動化によって機器の操作がなくなり、従業員の負担も軽減され、安全に働けるようになる。

製造工程で使う機器はすべて電動とし、再生可能エネルギー由来の電力を使用するため、年間のCO2排出量がゼロのカーボンニュートラルを実現する。

こうした工場での無人化やデジタル化は、今後、ほかの工場にも広げていき、将来的にはパッケージ化して販売することも視野に入れているという。

さらに、サプライチェーン上の資源情報をデータベース化し、生成AIなどを利用して、廃棄物の入荷からリサイクル資源の製造、ユーザー企業への納品までを管理するシステムの構築を目指す。

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LOGISTICS TODAY編集部
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