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宮城県石巻市でのSpectee Pro導入事例を公開

2025年3月6日 (木)

調査・データAIなどを活用した防災技術のスタートアップのSpectee(スペクティ、東京都千代田区)は6日、同社のAIリアルタイム防災・危機管理サービス「Spectee(スペクティ)Pro」を導入した宮城県石巻市の活用事例を公式サイトで公開したと発表した。

Spectee Proは、SNSや気象情報、自動車のプローブデータ、全国1万台以上の道路・河川カメラなどに基く情報を世界中から収集、分析し、災害や危機を予測。利用者は必要な情報をリアルタイムに受け取れる。既に全国の自治体に導入されており、都道府県では約7割に導入されている。

宮城県石巻市では、東日本大震災による地盤沈下の影響で、大雨時の浸水リスクが広範囲に拡大しており、近年頻発している短時間の集中豪雨による災害に対応するため、Spectee Proを導入した。

同市では気象情報をもとに「雪」や「雨」などのキーワードで検索し、災害リスクの高いエリアを特定。降水量や降水継続時間を予測し、除雪や排水対応の準備に役立てている。実際、2023年9月に46.5ミリの短時間豪雨で冠水が発生したときには、現場からの情報とSpectee Proによる解析で、市内全域の浸水状況を把握できた。

導入前は、さまざまな場所から多くの情報を収集して集約しなければならず、被害状況などを把握するのに時間がかかっていたが、Spectee Proによる情報の一元化で、迅速な状況把握が可能となり、資料の作成作業も効率化された。また、音声読み上げ機能の活用で常時監視も必要なくなり、他の業務と平行で対応できるようになったという。

同市では「今後も情報の収集と蓄積を進め、初動対応の迅速化や被害の最小限化を図っていきたい」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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