調査・データ防災テックスタートアップのSpectee(スぺクティ、東京都千代田区)は22日、AI(人工知能)リアルタイム防災・危機管理サービス「Spectee Pro」(スぺクティ・プロ)の石川県における導入事例を公開した。

▲「Spectee Pro」イメージ(出所:Spectee)
Spectee ProはSNSや気象情報、自動車のプローブデータ、全国1万台以上の道路・河川カメラなどを解析し、世界で発生する災害や危機を、迅速に収集、可視化、予測できるAIリアルタイム防災・危機管理サービス。
石川県では、2022年8月に小松市で豪雨災害が発生した際、リアルタイムでの広範囲な情報収集が非常に困難であり、災害時の被災エリアを迅速に把握するためにSNSからの情報が不可欠となる状況に直面した。一方で、SNSには偽情報や信頼性に乏しい投稿が多いという課題があった。そうしたなかでフェイク情報を除外できることに加え、県の総合防災情報システム(EYE-BOUSAI)との連携が可能で、画面も見やすいという利点があることからSpectee Proの導入を決定したという。
24年の元日に発生した能登半島地震の際は被災エリアの状況が見えにくいなか、Spectee Proから提供された写真や動画により被災状況を迅速に把握。さらに当時「Xの情報を見た」という通報が寄せられた際も真偽の確認が困難だったが、Spectee Proはフェイク情報が除外されて提供されることから安心感に繋がった。そのほか、24年9月に能登半島の豪雨災害や23年の年末の大雪の際にも役立てられた。
導入前は大雨時の河川の状況などを現地に電話して確認していたが、導入後はSpectee Proを見るだけで把握が可能に。情報提供者も含めて時間と労力を節約でき、情報受取のステップを省略することで初動対応を迅速に行うことができるようになったという。
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