
▲「GLP 神戸住吉浜」の外観(出所:日本GLP)
拠点・施設日本GLPは17日、兵庫県神戸市で国内最大級の賃貸型全館冷凍冷蔵・全館可変温度帯仕様のマルチテナント型物流施設「GLP 神戸住吉浜」を完成し、満床稼働となることを発表した。日本アクセス(東京都品川区)、水間急配(大阪市住之江区)など計3社の入居が決定している。
GLP神戸住吉浜は延床面積4万5924平方メートル、収容能力5万2660トンの5階建て物流施設。神戸港の大型コンテナターミナルに近接し、動物検疫の検査が受けられる希少な冷凍冷蔵物流適地に位置する。阪神高速5号湾岸線「住吉浜インターチェンジ(IC)」から1.3キロ、阪神高速3号神戸線「魚崎IC」から2.5キロにあり、神戸市内や関西広域への配送に適している。

(クリックで拡大、出所:日本GLP)
同施設は、柔軟性(契約期間が常温の物流施設と同等、小規模区画や可変温度帯対応、高いトラックバース比率など)、環境配慮・省エネ温度帯の可変性(マイナス25度-10度)、入居企業による投資低減(冷凍冷蔵設備に関わる初期投資、原状回復工事費、設備管理費について入居企業の投資負担ゼロ)に貢献する機能を備える。1階と3階にトラックが直接アクセス可能なランプウェイを設置した機動性を持ち、環境面では、自然冷媒冷凍機の採用により年間消費電力を16%削減、太陽光発電の導入、全館LED照明設置など、サステナビリティに配慮している。
日本アクセスは同施設をスーパーマーケット向けチルド・冷凍食品の配送センターとして活用する予定。また、水間急配は従来の運送業に加え、新規事業として倉庫業へ参入に伴い、事業拡大を支援する「GLPコンシェルジュ」サービスを活用した新規顧客の獲得にも取り組む。
竣工式で日本GLPの帖佐義之社長は、同施設が、冷凍食品市場は成長が見込まれる一方で、設備投資の負担や消費地に近い立地の希少性などの課題に対応し、今後の冷凍冷蔵マルチテナント型物流施設の標準モデルとなるとし、「長いGLPの歴史の中でもマイルストーンになる」とコメントした。同社は今後3-5年で冷凍冷蔵面積の拡大に2000億円を投資し、賃貸型冷凍冷蔵物流市場の拡大と持続可能な物流施設の開発を進める方針だ。
敷地面積:2万1195平方メートル
延床面積:4万5924平方メートル
構造:地上5階建て、耐震・耐火RCS造
完成:2025年2月
認証取得:CASBEE認証、ZEB認証
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