サービス・商品産業用自動走行ロボットの開発・販売を手掛けるハクオウロボティクス(東京都荒川区)は18日、物流センター運営の東京ロジファクトリー(東京都立川市)の川越物流センターに同社の自動フォークリフト「AutoFork」を納入し、今年1月から本格稼働を開始したと発表した。2月からは物流業界で初となる自動フォークリフトとエレベーターとの連携も実現し、運用を行っている。
AutoForkは、10ミリの誤差の範囲内でパレットを指定された位置に搬送できる自動フォークリフト。搭載カメラで複数のパレットを一括認識し、走行経路を自動生成して順次搬送できる。また、人が1度操作したルートを記憶して繰り返し走行するプレイバック機能もある。
今回導入された川越物流センターでは、ロボットシステム開発を手掛けるOcta Robotics(東京都文京区)のロボット連携システム「LCI」を採用。AutoForkと荷物用エレベーターを連携させた。これによって、物流倉庫内で階をまたいで自動搬送ができるようになった。

▲自動フォークリフトAutoForkとエレベーター連携作業(出所:ハクオウロボティクス)
実際の運用では、1階にいるフォークリフトのオペレーターがエレベーター庫内に荷物パレットを搬入すると、2階で待機するAutoForkがエレベーターを呼び出し、扉を開いてエレベーター庫内から荷物パレットを自動で搬出。荷物を運び出した後は、エレベーターを1階に送り返す。現在は、作業手順を最適化するための検証を進めており、今後、通常運用フェーズへと移行する。
同社は「自動フォークリフトとエレベーターを連携させた運用の開始は、自動フォークリフト技術の通常業務での利用に向けた重要なマイルストーンとなる。今後も現場のニーズに応じた改良を重ね、さらなる自動化を推進していく」としている。
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