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日立ハイテク、那珂地区でロジ製造棟を竣工

2013年10月9日 (水)
完成したロジ製造棟

完成したロジ製造棟

メディカル日立ハイテクノロジーズは9日、主要生産拠点の那珂地区(茨城県ひたちなか市)で、リードタイム半減と生産能力増強を目的としたロジ製造棟を竣工したと発表した。

半導体計測・検査装置、電子顕微鏡、汎用分析装置、医用分析装置の開発・設計・製造を行う那珂地区では、老朽建屋の改修や建替工事を行う「那珂地区総合整備計画」を進めており、今回のロジ製造棟建設はその計画の一環。

同地区では東日本大震災で敷地内のロジスティクス建屋が被災し、ロジスティクス機能を喪失。2年半近くもの間、敷地から離れた拠点にロジスティクス拠点移した状態での生産活動を余儀なくされていた。

ロジ製造棟の建設計画では、単なる復旧や耐震対策にとどまらず、分散した生産職場の集約、部品の受入検査から製品の組立、出荷までの一貫生産体制を整えるとともに、生産合理化によるリードタイムの半減や生産能力増強を目的として、12年11月に着工。

竣工したロジ製造棟は5階建て、総床面積は3万3000m2で、5階層にわたるロジスティックシステムを採用し、スピーディーで効率的な階層間搬送の仕組みを整えた。那珂地区で生産する全製品の部品の荷受検査、部品倉庫、医用分析装置の組立職場で構成する。

ロジ製造棟の竣工により、これまで困難だった同一建屋内での一貫生産を進めるとともに、動線の最短化で大幅な生産能力の向上を図る。

稼働後は、主に医用分析装置事業の生産能力の大幅な向上を図るほか、地区全体のロジスティクス機能が整備されることで、幅広い製品分野でモノづくり力の底上げを図る。

■ロジ製造棟の概要
所在地:茨城県ひたちなか市市毛882
建屋構造:鉄筋コンクリート一部鉄骨造5階建て
総床面積:3万3000m2
稼働開始:2013年10月
総投資額:50億円
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