ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

8月の主要航路荷動き、アジア域内が大幅な伸び

2013年10月17日 (木)

ロジスティクス日本海事センターが17日に発表したアジア発北米航路など主要航路の荷動き動向(速報)によると、北米、欧州、日中、アジア域内航路のうち、北米復航と日中復航を除いて貨物量が増加した。欧州復航とアジア域内航路は二桁の伸びを示した。

北米航路は、往航(アジアから米国)が前年同月比3.9%増。1-8月の累計では1.7%増となった。CFFIによると、運賃は4月以降、緩やかな下落傾向が続いている。7月と9月に運賃修復が行われたものの、下落傾向に変化は見られていない。

北米復航(米国からアジア)は1.4%減で、1-7月の累計でも1.4%減となった。運賃は12年9月以降、1TEU1100ドル近辺とほぼ同じ水準で推移しているが、8月は1110ドルとなった。

欧州航路は往航(8月)が128万1220TEU(10.9%増)、復航(8月)が55万1071TEU(12.4%増)となった。3月に7.1%減となって大きく落ち込んだものの、4、5月は前年とほぼ同レベルで、6月以降大きく輸送量が増えた。1-8月の累計は3.2%増となった。

CFFIをみると運賃は4月以降運賃下落が続き、6月9日には1TEU709ドルまで下落したものの、7月の運賃修復でほぼガイドラインどおりの値上げに成功、8月11日時点では1338ドルまで上がったが、現在は緩やかに下落しており、9月29日時点では1054ドルとなった。

欧州復航の1-8月の累計は6.2%増。13年は2月以降11年、12年の輸送量を上回っている。運賃は昨年12月以降下落傾向が続いていたが、6月以降は上昇している。

日中航路は往航(8月)が97万6502トン(4.9%減)、復航(8月)が184万6959トン(1.2%増)となった。往航の1-8月の累計は1.6%減で、金額ベースでは9.2%増の6078億円。運賃は12年末をピークに下落傾向となっている。

日中復航の1-8月の累計は3.7%減。金額ベースでは19%増の1兆1054億円。運賃は下落傾向となっていたが、7月後半からCFFIが上昇している。

アジア域内航路は122万3914TEU(13.5%増)で、日本積みが10.2%増の16万8532TEU(シェア13.8%)、日本揚げは7.8%増の20万270TEU(16.4%)。韓国積みは18%増の11万5533TEU(シェア9.4%)、韓国揚げは32.3%増の10万8010TEU(8.8%)となった。