調査・データ日本海事センターが19日発表した主要定期航路のコンテナ貨物荷動き動向によると、貨物量は北米航路で往航が増加し復航が減少、欧州航路では往航・復航ともに減少した。日中航路は往航が減、復航が増、アジア域内航路は減少となった。
北米航路は、往航(6月)が133万7696TEUで前年同月に比べ2.3%増え、2か月連続で増加した。1-6月の累計は3.1%増。5月の運賃は11.6%上昇し1TEUあたり1630ドルとなった。
復航(4月)は565万372TEUで3.9%減となり、4か月ぶりに減少となった。運賃は2月以降750ドル前後で推移。
欧州航路(5月)は往航が129万9440TEUで2.1%減で3か月ぶりに減少。運賃は3月を底に上昇基調に転じている。復航は54万4040TEUで12.9%減、運賃は650ドル前後で推移してきたが、5月は7.9%下落し580ドル。
日中航路(5月)は往航が重量ベースで94万4050トン(1.3%減)、金額ベースで4943億円(15.9%減)となった。運賃は340ドルで推移。
復航は重量ベースで181万513トン(4.8%増)で2か月ぶりに増加。金額ベースでは9804億円(8.3%減)で2か月連続の減少となった。運賃は4月に一時的に上昇したものの650ドル前後で推移している。
アジア域内航路(5月、日中韓台香+ASEAN)は114万8853TEUで7%減。Drewry社によれば、「アジア域内コンテナ運賃指数は、2016年に入り多くの航路で横ばいが続く」としている。