国際現代自動車(ヒュンダイ、韓国)は14日、ジャカルタで開催されたグローバル・ハイドロゲン・エコシステム・サミットにおいて、インドネシア西ジャワ州に廃棄物から水素を生成する(W2H)エコシステムを構築するための行動計画を発表した。
同社グループはサミットで、インドネシアのエネルギー鉱物資源省(ESDM)、国家開発計画省(BAPPENAS)、インドネシア国営エネルギー会社プルタミナと提携し、計画を発表。取り組みの一環として、プルタミナの既存の圧縮天然ガス(CNG)インフラを利用して水素燃料補給ステーションを設立し、2027年の運用開始を目指している。このステーションにはインドネシア・西ジャワ州バンドンで毎日発生する1500トンの廃棄物の80%を処理するサリムクティ埋立地で採取されたバイオガスから生成される低炭素水素が供給される予定。埋立地開発に関する技術的な実現可能性調査が完了次第、今年中に建設を開始する。
サリムクティ埋立地の近隣のコミュニティでは近年、地球温暖化と異常気象の進行による大規模な火災、洪水、地滑りなどの自然災害に見舞われている。同社は安全確保、災害防止、安全確保を図るとともに、同社グループである現代ロテムの蒸気メタン改質装置による低炭素水素製造用のバイオガス抽出を計画している。また同社グループはこれまで、韓国の忠州市、清州市、坡州市の自治体と連携し、資源循環型水素事業を推進。これらの廃棄物水素製造プラントの成功を基に、今年後半と来年には有機廃棄物と下水汚泥を活用した新たな施設を開設し、この取り組みを拡大していく予定。
さらに同社グループはインドネシアで初の海外事業を開始する予定で、2022年3月に完成した車両製造工場に続き、インドネシアをASEAN市場への重要な拠点と位置付けている。
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