ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

全ト協、トラック点検整備推進運動を通年で実施

2025年4月22日 (火)

ロジスティクス全日本トラック協会は22日、2025年度「トラック運送業界における点検整備推進運動」を発表した。この運動は、不正改造の防止と点検整備の確実な実施が目的。全国統一の強化月間を9月1日から30日までの1か月間とし、各都道府県トラック協会が独自に設定する1か月間を地方独自強化月間として実施する。運動は1年を通じて実施する。

近年、車両総重量8トン以上の大型トラックで車輪脱落事故が急増している。このため、ホイール・ナットの緩みの点検やタイヤ脱着作業、増し締めなどの保守管理を徹底する。冬用タイヤ交換後1か月以内に車輪脱落事故が発生する傾向に対し、交換後の点検も実施する。

実施項目は大きく2つに分かれる。1つ目は「大型貨物自動車に関する適切な点検・整備の実施方法についての啓発」。3か月点検と12か月点検における重点点検箇所として、原動機の燃料装置における燃料漏れ、電気装置の配線接続部の緩みと損傷、ホースとパイプの漏れと取付状態、制動装置のブレーキ・チャンバにおけるロッドのストロークを定める。

走行装置のホイールについては、タイヤの状態、ホイール・ナットとホイール・ボルトの緩みと損傷、フロントとリヤのホイール・ベアリングのがた、リム、サイド・リング、ディスク・ホイールの損傷を重点的に点検する。各運送事業者は強化月間中に、全ての大型貨物自動車で1回以上の重点点検を実施する。

2つ目は「黒煙濃度に影響を及ぼす部品等の自主点検・整備の実施に関する啓発」だ。黒煙濃度の悪化に大きな影響を与えるエア・クリーナ・エレメント、燃料フィルタ、燃料噴射ポンプ等の点検・整備を自主的に実施する。

各都道府県トラック協会は11月14日までに実施結果を報告する。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com