
▲アイススラリー補給シーンイメージ(出所:シャープ)
サービス・商品シャープは22日、微細な氷と液体が混合したフローズン飲料「アイススラリー」を市販のペットボトル飲料から生成できる「アイススラリー冷蔵庫」を商品化し、来月22日から法人向けレンタルサービスを開始すると発表した。
アイススラリーは、凍らせず過冷却の状態にした飲料に、衝撃を与えると生成できる。アイススラリーを摂取すると、体内で微細な氷が溶ける際に熱を奪い、体を芯から冷やせるため、手軽な暑さ対策として、近年注目を集めている。
アイススラリー冷蔵庫は、同社が独自に開発したファン制御と風路構造で、庫内の温度をきめ細かく制御するとともに温度むらを抑制し、飲料を過冷却状態に保つ。こうして保存された飲料を、飲む前に取り出し、ボトルを振るなどして衝撃を与えれば、すぐにアイススラリー化できる。飲料の種類によって、アイススラリー生成に適した温度が異なるため、温度設定を9段階で設定できる機能を搭載。スポーツドリンクや果汁飲料、コーヒー飲料など市販のさまざまな飲料に対応できる。
主に工場や建設・土木工事の現場での導入を想定しているが、スポーツ施設などでも活用できる。幅50センチ、奥行き60センチ、高さ77センチとコンパクトなサイズで、重さは27キロ。休憩スペースなどに設置しやすく、設置場所の変更も容易にできる。
同社は冷蔵庫の開発にあたり、産業医科大学(北九州市八幡西区)と暑熱環境下における作業時の深部体温に関する研究を行ってきた。同大学の堀江正知教授(産業保健管理学)は「アイススラリーを摂取すると微細な氷がそのまま身体の深部に入り、深部体温が下がる効果が確認されている。飲料をスラリー化して水分補給と同時に必要なミネラルや糖分を摂取する方法は、暑さ対策として大いに期待できる」などとしている。
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