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横浜港、7年連続で羽毛輸入1位

2013年10月23日 (水)

行政・団体横浜税関横浜税関は22日、横浜港が7年連続で1位となっている羽毛の輸入動向をまとめた。

国内で流通している羽毛は、ほとんどが輸入されたもので、横浜港は2012年の羽毛輸入で7年連続して輸入数量、金額ともに全国1位となった。

12年の全国での羽毛の輸入実績は、輸入数量が3889トン(対前年比3.5%増)、輸入金額が173億8900万円(15.2%増)で、このうち横浜港の輸入数量は1337トン(0.6%減)、輸入金額66億2300万円(14.3%増)となった。

全国では17か国・地域から、横浜港では12か国・地域から輸入されており、数量、金額をみると、全国、横浜港ともに中国からの輸入が最も多く、台湾が2位で続く。

羽毛はアヒル、ガチョウなどの水鳥から採取され、主に食肉用として飼育された水鳥の副産物として利用されていることから、産出量は各国の食習慣などの変化にも影響されるという。

横浜税関では、横浜港のシェアが高い理由として(1)関東地区に多く所在する羽毛加工工場やふとん工場への運送が便利(2)燻蒸処理など羽毛特有の輸入業務になれた業者が多く存在する――ことなどを挙げている。

輸入される羽毛は国内で主にふとん用として加工され、業界では少子化などによるマーケットの減少があるものの、(1)ふとんが生活必需品であること(2)健康志向で快適な睡眠を求め、良い寝具を求めている人が多いこと――などから、輸入数量は横ばいで推移するとみられている。

ただ、羽毛の採取量は減少傾向にあり、海外での羽毛製品需要が増加していることから、横浜税関では輸入金額は増加傾向で推移すると分析している。