財務・人事川崎汽船は25日、6月下旬に開催する第157期定時株主総会に提案する取締役候補者を決定した。また、2024年度の取締役会の実効性評価の結果を公表した。
取締役候補は10人で、明珍幸一会長と五十嵐武宣社長をはじめ全員が再任。このうち7人が社外取締役となる。
実効性評価はコーポレートガバナンスを有効に機能させるため、毎年実施しており、全取締役・監査役を対象としたアンケートの結果をもとに、取締役会で自己評価している。
同社によると、「十分な審議時間と自由闊達で建設的な議論」「前年度の実効性評価課題を踏まえた議論と課題の改善」「グループ全体の潜在的リスクと対処方法、危機管理体制等についての議論」など7つの項目で、アンケートの評点が上がっており、取締役会の実効性向上が進んでいると評価した。
一方で、データやデジタル技術の活用などの項目においては、さらに議論を深める余地があると評価し、今後の取り組み課題とした。
前年度の実効性評価で課題とされた「経営計画の進捗状況のフォローアップ」については、議論の実施や分析、フォローアップについて前年に比べて改善が見られたとし、「中長期的な資本政策に関する議論」についても、改善に向けた具体的な取り組みについて真摯(しんし))な検討が行われているとの意見があった。
また、コンテナ船事業統合会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE、シンガポール)のガバナンス強化については、改善に向けた取り組みへの評価がある一方、結果を示していくことが重要だとする意見もあった。「データとデジタル技術を用いた価値の創出」については、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の実現に向けた組織整備や人材の育成など、より積極的な取り組みを求める意見があり、継続的な取り組みが必要とされる課題だとした。
取締役候補は次の通り。
明珍幸一 取締役会長(再任)
五十嵐武宣 取締役代表執行役社長(再任)
荒井邦彦 取締役(再任)
山田啓二 社外取締役(再任)
内田龍平 社外取締役(再任)
小高功嗣 社外取締役(再任)
牧寛之 社外取締役(再任)
政井貴子 社外取締役(再任)
原澤敦美 社外取締役(再任)
久保伸介 社外取締役(再任)
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