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ニチレイ、低温物流で東京港湾地区のシェア上昇

2013年10月29日 (火)

ロジスティクスニチレイは29日、4-9月期決算発表に合わせて低温物流事業における今後の取り組みを説明した。国内では東京・大阪圏の底堅い需要を背景に設備増強を進め、地方では輸配送業務統合など既存顧客をベースとした密着営業を展開する。

港湾部の需給がひっ迫している東京・大阪圏では、東扇島DC二期棟と川崎DCの営業を開始したほか、大阪咲洲DCの建設も計画通りに進捗。東扇島DC二期棟は、旺盛な需要を受けて集荷・再保管分の引き戻しによるコスト圧縮が進んでいる。

これらの取り組みにより、東京港湾地区での同社シェアは、在庫トンシェアが15%強、設備能力シェアが14%強に高まっている。

東京圏ではこのほか、9月に輸配送業務の一部を貨物が集中する船橋から能力を増強した東扇島へ移行。今後も船橋、品川の既存拠点との業務再配置を進め、東京県全体の効率向上と取扱量の拡大を図る。

地方においては、中四国エリア会社で取り組んでいた輸配送業務統合が計画通りにスタート。これにより、冷蔵倉庫荷主の運送需要の取り込みを図るとともに、産地発貨物の獲得による幹線輸送便の往復利用拡大、幹線輸送の効率化によるコスト競争力の強化に取り組む。

また、九州地区で新規に受託したTCが計画通り今秋立ち上がり、次年度以降のTC案件も3件の交渉を進めているという。