ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ダイムラーT、25年1Qの売上高利益率は9.6%

2025年5月14日 (水)

財務・人事ダイムラートラックス(ドイツ)は13日、同社の2025年第1四半期業績を発表した。マクロ経済の不確実性が増す中でも全体として堅調な業績となった。予想通り産業部門の販売台数や売上高、グループ全体のEBIT(営業利益)は減少したが、北米トラック部門とダイムラーバス部門の好調な業績に支えられ、産業部門の調整後売上高利益率(ROS)は9.6%に上昇した。

第1四半期のグループ全体の販売台数は9万9812台で、前年同期の10万8911台から8%減少した。産業部門の売上高は115億5800万ユーロと前年同期の124億8100万ユーロから7%減少した。調整後グループEBITは11億6400万ユーロ(前年同期は12億1000万ユーロ)、産業部門の調整後ROSは9.6%(前年同期は9.3%)となった。

特に北米トラック部門は、販売台数が3万8992台と前年同期比16%減少したものの、調整後EBITは7億7800万ユーロと7%増加し、調整後ROSは14.4%に達した。一方、メルセデス・ベンツ・トラックスは欧州市場の低迷が続き、販売台数が3万3446台と18%減少、調整後EBITも2億3800万ユーロと43%減少した。

エヴァ・シェラー最高財務責任者(CFO)は「第1四半期の業績は当社の回復力の向上を示すものであり、グローバルチームの取り組みを裏付けている。北米トラック部門は市場が低調な中でも引き続き好調な結果を残している」と述べた。

北米の経済的不確実性の高まりを受け、ダイムラートラックスは2025年通期の北米重量級クラス8市場の販売台数見通しを26万-29万台(従来予想は28万-32万台)に下方修正した。北米トラック部門の販売台数も15万5000-17万5000台(従来予想は18万-20万台)に引き下げた。

ただし、北米トラック部門の通期利益率は11-13%の範囲内を維持する見通しで、北米事業の高い回復力を示している。グループ全体の調整後EBITは前年比マイナス5-プラス5%(従来予想はプラス5-15%)、グループ販売台数は43万-46万台(従来予想は46万-48万台)と見通しを修正した。産業部門の通期調整後ROSは8-10%を維持する見通しだ。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com