ロジスティクス日揮ホールディングス(HD)は20日、丸紅インドネシア会社とインドネシアにおける廃プラスチックを油化するケミカルリサイクル事業化に向けた業務委託契約を締結したと発表した。事業化への検討では、丸紅インドネシア会社が連携する現地企業と共に、廃プラスチックを原料とする油化プロセスの実現可能性を探る。
インドネシアでは、人口増加と都市化に伴い廃プラスチックが増加しているが、多くが適切にリサイクルされずに埋め立て処分されている。特に、複合プラスチックの再利用が困難な状況であり、海洋流出量は世界第2位と報告されている。インドネシア政府は、2029年までに廃プラスチックを含む廃棄物を30%削減する政策を推進している。
同社は、自社の油化プロセス技術「Pyro-Blue」を活用し、都市ごみから抽出した複合プラスチックを油化ケミカルリサイクルする事業化を検討する。Pyro-Blueは、商用実績を有する旧札幌プラスチックリサイクルの廃プラスチック油化装置をベースに、日揮グループがプラスチックリサイクルを志向して技術改良を図った廃プラスチックの油化プロセス。塩化ビニル(PVC)とPETが混入するリサイクルの困難な廃プラスチックの処理が可能で、残渣を適切に排出することで安全かつ連続的な運転を実現する。
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