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鶴見製紙、クラウドカメラの「Safie」を導入

2025年5月29日 (木)

調査・データクラウド録画サービスのセーフィーは28日、鶴見製紙(埼玉県川口市)の再生紙工場に同社のクラウドカメラ「Safie」が採用されたとして、導入事例を公開した。

Safieはカメラとインターネットをつなぐだけで、映像を確認できるクラウド録画サービス。設定が簡単ですぐに導入できるため、小売店舗や飲食店のほか、建設現場、工場、倉庫など幅広い業種の現場に導入されている。

▲工場内に設置されたクラウドカメラ「Safie(出所:Safie)

鶴見製紙は、再生紙トイレットペーパーの製造、販売や、機密文書溶解サービスなど紙のリサイクル事業を展開している。今回、同社本社工場に、Safieのカメラを35台導入し、品質管理の向上や生産ラインの連携強化などを図ることにした。

同社は以前から、セキュリティー用の防犯カメラを設置していたが、工場内をモニタリングするカメラはなかった。このため、製品に不具合があっても原因を解明できないことがあり、生産工程間の連携もうまくいってなかった。

特に主力製品のトイレットペーパーは、生産してから流通に乗るまでの時間差が生じることがほとんどで、不具合が発覚したときは生産から数か月から1年以上経っていることもある。このため、日報などで生産工程を振り返っても、不具合の原因を解明することは難しかった。

また、本社工場は3つのフロアに分かれていて、互いの作業進ちょくがわからないため、トラブル時などには、いちいち別のフロアの現場担当者に電話で確認したり、足を運んで様子を見に行ったりする必要もあった。

こうした課題は、ライブ映像や録画で生産工程を見られるカメラを設置すれば解決につながり、工場内のセキュリティー向上も図れると判断した。

導入にあたっては、9台で試行を始め、有効性を確認しながらカメラを追加。現在は固定カメラを35台導入している。不具合の原因究明では、品質管理部でSafieの映像を見返し、どこで何が起きていたかを確認して、対策などを講じている。生産工程間の連携では、工場内に設置したデジタルサイネージに別フロアの様子を映し出し、ほかの工程の進ちょくをスタッフ全員が確認できるようにした。

今後は現場のスタッフが自ら原因を究明し、対策を講じることも検討している。鶴見製紙では「不具合発生の原因究明では、仮説ではなく正確な原因特定が可能になり、品質管理のクオリティは間違いなく高まった」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部