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阪急阪神Ex、豪企業子会社化でオセアニア展開強化

2025年5月29日 (木)

M&A阪急阪神エクスプレス(大阪市北区)は28日、豪州の国際物流業INTERNATIONAL CARGO EXPRESS(ICE)の全株式を取得し、子会社化したと発表した。阪急阪神エクスプレスは2018年1月に南アフリカやケニアで事業を展開するINTRASPEEDを子会社化しており、出資による子会社化は2社目となる。

▲ICE 社ブリスベン支店外観(出所:阪急阪神エクスプレス)

ICEは1988年に設立。シドニーに本社を置き、メルボルン、ブリスベン、パースの4拠点で事業を展開している。国際輸送・通関業務・倉庫業を手がけ、通関サービスで特に高い評価を得てきた。全拠点で通関業務を担い、プロジェクトカーゴの取り扱い実績も多数ある。従業員数は66人を数える。

豪州は平均年齢が37歳前後と若く、人口の増加とともに今後も経済成長が続くと見られている。若い世代の割合が高く、消費拡大による輸入貿易の増加が想定できる。同国での輸入通関分野における実績やプロジェクトカーゴへの知見が、同社の事業拡大に貢献するとみている。

▲ICE 社 Managing DirectorのRonald Spahr氏(左)阪急阪神エクスプレス社長の谷村和宏氏(右)(出所:阪急阪神エクスプレス)

同社はこれまでICEを豪州代理店とし、貨物取り扱いを進めてきた。今回の子会社化によってオセアニア地域に自社拠点を持つ形となる。今後、オセアニアでのサービス体制を強化し、グローバルネットワークとの連携を深める。

ICEが導入済みの物流管理システム「CargoWise」(カーゴワイズ)との連携も段階的に進める。阪急阪神エクスプレスグループ全社で2025年に導入を完了する予定とした。世界中で統合したデータベースを軸にした物流サービス提供を目指し、サービスの高度化に努める。

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LOGISTICS TODAY編集部
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