トラックレンタル市場は31年に2611億米ドル規模に

調査・データPanorama Data Insights（パノラマデータインサイト、東京都中央区）は4日、世界のトラックレンタル市場に関するレポートを公開した。世界のトラックレンタル市場は2022年から2031年までに市場は978億米ドルから2611億米ドルへ成長し、2023年から2031年の予測期間において年平均成長率（CAGR）は10.32％に達するとされている。

レポートでは、同市場の成長要因として物流業界の拡大と都市化の進展が挙げられている。都市部では効率的かつ環境に優しい物流のニーズが高まっており、そのための柔軟な車両供給のニーズが上昇。また消費者の購買行動の変化により、速やかな商品配送が重要視されるようになったため、物流企業は迅速な配送のためにトラックレンタルサービスを利用するケースが増加している。

さらに企業のコスト削減意識の高まりもレンタル市場の成長を推進。トラックを所有する場合には維持費やメンテナンスが必要となるが、レンタルすることでそれらの負担を軽減することができる。

地域別にみると、北米、ヨーロッパ、アジア太平洋地域などの先進国では物流インフラが整備されており、既存のトラックレンタル市場がすでに確立されている。特に北米とヨーロッパでは大手レンタル企業が市場をリード。他方、アジア太平洋地域や中東、南米などの新興市場では経済成長とともに物流需要が増加しており、それに伴いトラックレンタル市場の需要も急速に拡大している。

今後の市場は、デジタル化や自動運転技術の発展といった技術革新と環境意識の高まりに大きく影響されると予測。オンラインでのトラックレンタル手続きがさらに簡素化され、AI（人工知能）やビッグデータを活用した需給予測が行われるようになると見込んだ。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

LOGISTICS TODAY編集部
メール：support@logi-today.com