ロジスティクス鉄道貨物協会は、2026年度の本部委員会で、鉄道貨物の利用促進と輸送品質向上に向けた調査・検証を進めている。同年度3回目の利用促進委員会を7月15日、輸送品質向上委員会を同17日にそれぞれ開催し、モーダルコンビネーションの促進や鉄道コンテナの品質向上などについて審議した。
利用促進委員会では、「積替ステーションの拡充と機能強化」と「鉄道貨物輸送を基盤とするモーダルコンビネーションの促進」に向けた調査をテーマに、荷主企業などを対象とするアンケート項目を検討した。
調査では、鉄道、トラック、内航海運、航空など複数の輸送手段を組み合わせるモーダルコンビネーションへの取り組み状況や導入理由、具体的な効果、課題を確認する。ドライバー不足への対応や拘束時間の削減、BCP対策、輸送コスト、CO2排出量削減などを導入理由として想定する一方、リードタイム、積み替え費用、荷役の複雑化、輸送中の振動、運休時のリカバリー、情報基盤不足なども課題として挙げる。
さらに、災害や輸送障害が発生した際にネットワーク維持上重要となる中継拠点について、鉄道貨物駅、港湾ターミナル、内陸デポ、共同配送拠点、倉庫などの中から、優先的に強化すべき施設やその理由を調査する。
輸送品質向上委員会では、年間テーマ「養生機能を施したコンテナの開発・検証V」について、今年度の取り組みに向けた安全面の確認を行った。2026年度はこのほか、「防振装置搭載鉄道コンテナの実用化に向けた検証調査III」もサブテーマとして進める。
同協会は26年度も「利用促進委員会」と「輸送品質向上委員会」の2委員会体制を継続する。トラックドライバー不足や物流関連法改正を背景にモーダルシフトへの関心が高まるなか、鉄道への単純な転換にとどまらず、複数の輸送モードを組み合わせた輸送網の構築と、荷役・品質面の課題解消を並行して探る。
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