調査・データ人工知能を用いた業務管理サービスの提供・導入支援コンサルティングを手がけるアドダイス(東京都千代田区)は12日、T2(同)が提供する自動運転トラックの幹線輸送サービスにおいて、アドダイスの「予兆制御AI」を活用したドライバーの「眠気リスク検知」の本格実証実験を実施したと発表した。今回の実証では3月から5月、関東と関西を結ぶ500キロの高速道路区間で、T2が運行するレベル2自動運転トラックの実環境下、眠気リスクの早期発見を目的として予兆制御AIによる解析を試みた。

▲デバイスを装着したT2ドライバー(出所:アドダイス)
実証ではドライバーが測定用スマートウォッチを装着して運転し、同社の予兆制御AIが取得した心拍数などのバイタルデータを解析した。AIは「30分先まで」の眠気リスクを予測。運行管理者に対して「眠気スコア」として可視化した。眠気スコアが一定値を超えた場合にはアラート通知を発し、運行管理者とドライバー双方が眠気リスクを即時把握できる仕組みを構築した。
アドダイスは、本実証でAIによる眠気検知の精度や有効性を重点的に検証した。さらに、通常運転と自動運転環境の違いがもたらす心身状態の変化、ドライバーのバイタルや運行ルート・時間帯の影響、個人ごとの差異についても調査した。加えて、AI解析結果とドライバー自身の実感との差異をアンケートにより確認し、予測モデルの精度改善に役立てた。

▲実証フロー(出所:アドダイス)
アドダイス代表取締役CEOの伊東大輔氏は、「独自のAI技術でドライバーが自覚する前の眠気リスクを先行して予測し、安全運行に大きく寄与できる」とコメント。未来の物流現場に不可欠な、新たな健康管理と安全運行の仕組みとして、AIによる予兆制御をより高精度で実装することを目指すとしている。
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