調査・データ門司税関は18日、貿易統計特集として「北九州地域の貿易について」の資料を公開した。
2024年の輸出額は、2兆9885億円(前年⽐1.3%増)と4年連続で増加しており、22年以降3年連続で過去最⾼を更新。これは福岡県内の全輸出額の37.4%、⾨司税関管内の全輸出額の25.1%を占める。増加した要因は主に⾃動⾞および電気機器の増加によるもの。24年の輸⼊額は1兆7253億円(同1.3%減)と2年連続で減少した。これは県内の全輸⼊額の41%、管内の全輸⼊額の22.4%を占める。減少した要因は主に⽯炭及び無機化合物の減少によるもの。なお差引額は1兆2632億円の輸出超過となっており、輸出超過額が過去最⾼となった。
24年の輸出品⽬第1位は⾃動⾞(1兆4292億円、前年⽐3.9%増)で全品⽬の47.8%、第2位は鉄鋼(3940億円、同0.1%増)で13.2%、第3位は半導体等製造装置等の⼀般機械(3304億円、4.6%減)で11.1%、第4位はゴムタイヤおよびチューブ(1979億円、5.1%増)で6.6%となっており、⾃動⾞が北九州地域の全輸出額の半分を占めている。第1位の⾃動⾞の輸出額は4年連続で増加し、23年以降2年連続で過去最⾼を更新。県内の⾃動⾞輸出額の57%、管内の同輸出額の40.8%を占めている。輸出相⼿国はアメリカが40.7%、UAEが12%だった。
24年の輸⼊品⽬第1位は電気機器(2804億円、7.6%増)で全品⽬の16.3%、第2位は半導体等製造装置等の⼀般機械(1730億円、32.9%増)で10%、第3位は液化天然ガス(1354億円、9.1%減)で7.8%、第4位は⾃動⾞の部分品(1331億円、1.3%増)で7.7%だった。第1位の電気機器の輸⼊額は4年連続の増加で、22年以降3年連続で過去最⾼を更新しており県内の電気機器輸⼊額の22.6%、管内の同輸⼊額の20.1%を占めている。輸⼊相⼿国は中国が51.3%、フィリピンが15.8%だった。
24年の輸出相⼿国第1位は、⾃動⾞、⼀般機械(原動機など)を主要輸出品とするアメリカ(7484億円、7.8%増)で対世界の25%、第2位は⼀般機械(半導体等製造装置など)、鉄鋼を主要輸出品とする中国(3701億円、2.8%減)で12.4%、第3位は⾃動⾞を主要輸出品とするUAE(1824億円、77.4%増)で6.1%、次いで韓国(1626億円、4.6%増)で5.4%、オーストラリア(1421億円、1%減)で4.8%の順となっており、この5か国で北九州地域の全輸出額の半分を超えた。輸⼊相⼿国第1位は電気機器、⾃動⾞の部分品を主要輸⼊品とする中国(5943億円、2.8%減)で対世界の34.4%、第2位は⽯炭、液化天然ガスの鉱物性燃料を主要輸⼊品とするオーストラリア(1402億円、31.9%減)で8.1%、第3位は天然ゴム、電気機器を主要輸⼊品とするタイ(1054億円、12%増)で6.1%、次いで韓国(1009億円、5.9%増)で5.9%、マレーシア(770億円、3.7%減)で4.5%となっており、上位5か国で北九州地域の全輸⼊額の6割を占めた。
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