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高義運送(岩手)が民事再生法の適用申請

2013年12月3日 (火)

ロジスティクス帝国データバンクによると、岩手県紫波郡矢巾町の運送会社「高義運送」が11月29日に盛岡地裁へ民事再生法の適用を申請した。申請代理人は山崎哲雄弁護士(盛岡市本町通)ほか1人。

同社は1962年10月に創業し、70年10月に法人改組した一般貨物自動車運送業者で、システムキッチンメーカー系物流会社や家電メーカー系物流会社などを得意先として、共同配送方式による効率化に支持を受けて地盤を固め、12年3月期には年収入高5億5400万円を計上していた。

しかし、得意先からの物流コスト削減要求が強く輸送単価が伸び悩むなか、燃料費の高値推移で収益が圧迫されたことなどにより、13年3月期は年収入高5億4600万円に対し、3期連続の最終赤字を余儀なくされていた。

また、車両など保有資産に対する減価償却の遅れや役員貸付などによって財務内容が悪化し、累積損失の蓄積で債務超過に陥ったため金融調達も難しく、資金繰りがひっ迫。さらに支払手形の増発もあり、今後の決済のメドがつかなくなったため、今回の措置となった。負債額は3億4000万円(うち金融債務は約9500万円)。