フードひとまいるは8月29日、業務用食材卸のミクリード(東京都新宿区)と資本業務提携を締結したと発表した。ひとまいるは、酒類販売を基盤とする事業から商材領域を広げ、配送効率の改善と顧客接点の拡大を進めており、今回の提携もその一環となる。
ミクリードは2012年にカクヤスグループ(現ひとまいる)の子会社として設立された経緯を持ち、現在は独立して小規模飲食店を中心に業務用食材を展開する。飲食店市場はコロナ禍を経て回復傾向にあるものの、物流の2024年問題に伴う納品頻度の減少や人件費・エネルギーコストの上昇など、取引環境は一段と厳しさを増している。こうしたなかで、両社は商流と物流の効率化を図り、飲食店の多様なニーズに対応する。
提携では、ひとまいるの配送網を活用した「カクヤスモデル」によるミクリード商材の短時間配送、商品の仕入れ・管理体制の相互補完、受注システムの共同利用、販促活動の連携、人材交流などを検討する。加えて、ひとまいるはSKYグループホールディングスからミクリード株式を取得し、持分法適用会社とする。
飲食店は限られた在庫スペースでの営業を余儀なくされる一方、納品リードタイム短縮や商材多様化への要求は高まっている。両社の協業は、こうした現場の制約を踏まえた物流モデルの再構築に直結するもので、外食産業の供給基盤をどう支えるかに注目が集まる。
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