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重量物を搬送可能な全方向移動ユニットの開発加速

2025年9月2日 (火)

ロジスティクス倉庫内などの狭い場所で、重量物を搬送できる全方向移動ユニットの共同開発に取り組んでいる日本精工(NSK)と人機一体(滋賀県草津市)は2日、ことし12月に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「2025 国際ロボット展」(iREX2025)の展示に向け、プロダクトデザイナーの根津孝太氏が開発に参加したと発表した。根津氏は、人機一体が開発した操縦ロボット型の人型重機「零式人機」のデザインも手がけており、展示に向けて準備を加速させる。

(出所:日本精工)

NSKは、回転を含めて前後左右に自由な動きが可能になるロボットやモビリティー向けの駆動ユニット「アクティブキャスタPalGo」を2022年に発表。PalGoは医療現場の負担軽減を目的に実用化された搬送アシストロボット「MOOVO」(ムーボ)に搭載されている。

一方、人機一体では倉庫内などで重量物を搬送する機器を開発するため、重量物に耐えられる全方向移動ユニットを求めていた。こうしたことから、両社のニーズが重なり、24年3月から重量物に対応できるPalGo高荷重タイプの共同開発に取り組んできた。

根津氏はトヨタ自動車でデザイナーとなり、05年の愛知万博では同社が出展した未来型パーソナルモビリティー「i-unit」のクリエイティブチームを率いた。その後独立し、さまざまな製品のデザインを手がけている。

今回のデザインでは、駆動・旋回機構の動きを表現しながら、「重量物の搬送を、もっと自在に」というコンセプトの具現化を目指す。PalGo高荷重タイプには2基のモーターの差動機構による駆動機能と旋回機能が搭載されており、そこで生まれる「力の流れ」を、オレンジのラインで外装上に表現。駆動・旋回の自在な制御性能をひと目で伝えられるデザインにするという。

両社はiREX2025での共同展示を予定しており、11月ごろに詳細を発表するとしている。

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