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ダイムラーT、1年間の燃料電池車トライアル完了

2025年9月4日 (木)

調査・データダイムラートラック(ドイツ)は3日、メルセデス・ベンツの試作燃料電池トラック「GenH2」トラックの初期顧客トライアルについて経過を発表した。

同社は24年7月、エア・プロダクツ、アマゾン、ホルシム、イネオス・イノヴィン、ウィーデマン&ウインズと共同で、5台のGenH2を通常の物流業務に配備し、トライアルを開始。実際の使用条件下で車両の信頼性と効率性をテストし、顧客に燃料電池トラックによる貨物輸送を直接体験する機会を早期に提供することを目的として実施された。

▲燃料電池トラックトライアル(出所:ダイムラートラック)

5台のプロトタイプは顧客業務で計22万5000キロ以上を走行。同じ総距離を走行するためには、連結総重量25.6トン相当のディーゼルトラックで5万8000リットルのディーゼル燃料を使用する必要があり、これにより154トンのCO2を排出する。ほぼ1年にわたる実証実験において平均水素消費量は100キロメートルあたり5.6キログラムから8キログラムの範囲で推移し、平均総重量は16トンから34トンだった。トライアルに参加した顧客のフィードバックにより、同車両が日常の物流業務に確実かつスムーズに統合されたことが確認された。

同社は計画通り、2025年第4四半期からさらに5社の顧客を対象に第2ラウンドの試験を実施する。次世代燃料電池トラックの開発フェーズを既に並行して開始しており、ヴェルトにあるメルセデス・ベンツ工場では次世代燃料電池トラック100台を少量生産し、26年末以降にさまざまな顧客に導入する予定としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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