ロジスティクスNTTデータは9日、持続可能な航空燃料(SAF)の普及に向け、マレーシアで廃食油の回収事業を手がける民間企業、ファットホープス・エナジーと連携し、廃食油の回収支援アプリの共同開発に向けた検討を開始したと発表した。廃食油の排出事業者・回収事業者向けのアプリで、回収量や場所の記録、申請書類の自動生成、認証取得などといった業務の効率化を図る。
発表によると、NTTデータのデジタル技術と、ファットホープス・エナジーのノウハウやネットワークの強みをかけ合わせ、廃食油回収支援アプリの共同開発に向けた検討と、NTTデータが開発検討を進めるトレーサビリティーシステムとアプリの連携に向けた検討を開始した。
取り組みの第1弾としてNTTデータが提案企業として参画する愛知県での実証実験に向け、ファットホープス・エナジーと、廃食油回収を手がけるレボインターナショナル(京都市下京区)との3社間でMOU(覚書)を締結。実証実験を通じて、愛知県内での地産地消SAFサプライチェーンの構築を目指す。
NTTデータは国産SAFの普及を目指す業界団体「ACT FOR SKY」に加盟し、デジタルプラットフォームの提供で普及促進に貢献している。マレーシアを拠点とするファットホープス・エナジーは、IoTを活用した油量監視や自動回収通知システムなどの先進的な技術を活用して、東南アジアで廃食油の回収効率化や供給ネットワークの構築などに取り組んでいる。
NTTデータは「地産地消SAFサプライチェーンのモデルを構築した後は、日本国内やアジアに広域展開し、カーボンニュートラルの実現に貢献していく」としている。
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