ロジスティクス川崎汽船は17日、連結子会社のシーゲートコーポレーション(広島市南区)が、金川造船(神戸市兵庫区)と大容量リチウムイオンバッテリーを動力源とする電動タグボートの建造契約を締結したと発表した。2022年に公表した建造計画に基づくもので、詳細設計や機器検討を経て仕様が確定したことから正式契約に至った。
建造するタグボートは、駆動モーターや旋回装置、電流制御方式など、国内の曳船で初採用となる複数の新技術を搭載する。主推進はリチウムイオンバッテリーによる電気推進システムで、不足時には発電機で補完するハイブリッドEV(電気自動車)方式を採用。従来の重油焚き主機を搭載する船舶と比較し、燃料消費やCO2排出量を大幅に削減できるとされる。
この取り組みは、経済産業省と国土交通省が連携する「運輸部門エネルギー使用合理化・非化石エネルギー転換推進事業費補助金」の実証事業に採択された。27年後半に完成予定で、山口県の徳山下松港に配備し、入出港支援や警戒作業に従事する。コンビナートを抱える同港のカーボンニュートラルポート形成に寄与する狙いだ。
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