国交省、中・四国で大規模な物資輸送訓練

行政・団体国土交通省15日は、大規模災害発生時に広域な協力体制によって円滑な支援物資物流を確保するため、国交省本省と中国・四国運輸局が中心となって支援物資の輸送、民間物資拠点の開設訓練を実施すると発表した。

訓練は20日午前9時30分から自治体、物流事業者などと連携し「南海トラフ巨大地震（M9）により、四国の太平洋側地域に広範囲にわたる被害が発生し、四国圏に十分な支援物資の集積拠点の設置が困難になった」と想定して実施。中国圏に後方支援のための集積拠点を設置し、四国圏に向けた円滑な支援物資輸送を行うための体制を確保する。

愛媛県向けの支援物資輸送のため、広島県内に1次物資拠点として民間物資拠点を2か所開設し、支援物資の搬入出･仕分け作業などを行った上で、海上･陸上の2ルートにより支援物資輸送を行う。同時に愛媛県に支援物資を受け入れるための2次物資拠点として民間物資拠点を2か所開設し、搬入･仕分けを行う実働･情報伝達訓練を実施する。

■訓練の概要
日時：2014年1月20日AM9:30～PM5:00
民間物資拠点：福山通運「広島流通センター」（広島県広島市安佐南区伴南2-1-19）、日本通運「松山ターミナル事業所」（愛媛県伊予市八倉160）
港湾：広島港
訓練参加者：国土交通省、中国運輸局、四国運輸局、中国地方整備局、四国地方整備局、広島県、愛媛県、広島県トラック協会、愛媛県トラック協会、広島県倉庫協会、愛媛県倉庫協会、広島県旅客船協会

■訓練内容
[1]海上輸送ルート
1）訓練実施か所など
・広島県1次物資拠点：福山通運広島流通センター
・愛媛県2次物資拠点：日本通運松山ターミナル
・港湾：広島港
・輸送ルート※：福山通運広島流通センター（広島県）→広島港→松山港→日本通運松山ターミナル（愛媛県）
・行政機関など参集か所：中国運輸局・愛媛県庁

2）実働訓練内容
・福山通運広島流通センター：拠点の開設、物資の搬入･仕分け･搬出など
・福山通運広島流通センターから広島港：福山通運によるトラック輸送
・広島港：物資の荷下ろし作業など
・日本通運松山ターミナル：拠点の開設、物資の搬入･仕分けなどを実施

3）情報伝達訓練内容・国土交通省、自治体（広島県・愛媛県）、物流事業者団体など
海上輸送による円滑な支援物資輸送に向けて、民間物資拠点の開設や輸送手配･輸送ルートなどに関する情報、訓練参加者間で情報伝達を実施

[2]陸上輸送ルート
1）訓練実施か所など
・広島県1次物資拠点：神原ロジスティクス神原汽船福山物流センター
・愛媛県2次物資拠点：日本通運新居浜支店
・輸送ルート：神原ロジスティクス神原汽船福山物流センター（広島県）→（しまなみ海道）→日本通運新居浜支店（愛媛県）
・行政機関など参集か所：中国運輸局・愛媛県庁

2）情報伝達訓練内容・国土交通省、自治体（広島県・愛媛県）、物流事業者団体など
陸上輸送による円滑な支援物資輸送に向けて、民間物資拠点の開設や輸送手配･輸送ルートなどに関する情報、訓練参加者間で情報伝達を実施