
(出所:マースク)
ロジスティクスAPモラー・マースク(デンマーク)は2日、50社の船主と連携し、定期用船隊200隻を対象とした効率化改修プログラムを開始すると発表した。プログラムは、燃料効率と貨物積載量を改善し、スロットコストと温室効果ガス排出量を削減することを目的としている。
改修の中心は、プロペラやバルバスバウ(船首部の流線装置)交換を含む水中形状の最適化で、流体抵抗を抑える設計が導入される。また、補助エンジンの廃熱回収システムやシャフト発電機の導入によって補助動力の効率化も図られる。さらに、構造面ではデッドウェイト能力の強化、ラッシング設備改良、荷役支援システムの更新などが含まれる。
これらの改修コストはマースクと各船主で分担され、既に1500件超の個別プロジェクトが完了または実行中。今後2027年までにさらに1000件を計画している。マースクは、22年を基準年として30年までにスコープ1排出量を35%削減する目標を掲げており、燃料転換までの間の実践的手段としてこうした改修を位置付けている。
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