調査・データ欧州委員会は2024年の内陸水路によるコンテナ輸送についての統計を発表した。内陸水路輸送全体の総取扱量はトンキロベースで9.3%を占め、21年から4年連続で減少した。
空コンテナの移動量(TEUキロ)は0.6%増と緩やかに回復したが、23年に09年以来の最低水準を記録したことを考慮するとわずかな増加となった。一方、実入りコンテナは前年から5.1%増の9億3100万TEUキロと回復傾向を示し、空コンテナとの合計では13億TEUキロに達した。
国際輸送のシェアは14年の51.2%をピークに変動が大きく、18年以降は複数年にわたり減少。23年は過去データ(07年以降)で最低水準となったのち、24年には前年比1.9%増とわずかに回復した。国内輸送は13年以降、16年と20年を除いて毎年増加しており、24年は同6.1%増と回復傾向となった。トランジット輸送も小幅ながら増加しており、TEUキロベースで2.8%増を記録した。公共交通機関を通じた輸送は15年に落ち込みを見せた後、21年には回復の兆しを示し、23年には18.7%増の大幅成長を記録。24年も3.7%増と拡大が続いた。
24年の実入りコンテナ輸送では40フィート貨物ユニットが圧倒的に主流で、実入りコンテナ全体の74%を占めた。2番目に多いのは20フィートコンテナで21%となった。空コンテナの輸送でも同様の傾向が見られ、中型コンテナ(20フィート超-40フィート未満)はTEUキロベースで3.2%、超大型コンテナ(40フィート超)は1%にとどまった。EU内のコンテナ輸送ではサイズ別のシェアに変化が見られ、大型コンテナや40フィートコンテナへの移行傾向が進行していることが明らかとなった。
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