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日野・三菱ふそうの統合新会社「ARCHION」始動へ

2025年10月9日 (木)

M&A日野自動車と三菱ふそうトラック・バス(川崎市中原区)は9日、新たな持ち株会社「ARCHION」(アーチオン)の詳細を発表した。両社は2026年4月1日に事業を開始し、商用車の開発・生産・調達・物流を統合する。トヨタ自動車とダイムラートラックがそれぞれ25%ずつ出資する形で、東京証券取引所プライム市場への上場も視野に入れる。

ARCHIONは「商用車の未来をともに作る」を掲げ、商品力・技術開発・生産効率の最大化を通じた「統合プラットフォーム戦略」を推進する。大型から小型までの各車両プラットフォームを共通化し、開発リソースの重複を削減。開発・調達・物流機能を一体化することでコスト構造を刷新し、スケールメリットを活かした事業体制を整える。

生産面では、国内5か所にあるトラック製造拠点を28年末までに3か所へ集約。日野の羽村工場はトヨタへ移管し、三菱ふそうの中津工場は川崎製作所へ統合する。川崎(神奈川)、古河(茨城)、新田(群馬)の3拠点を軸に、生産・物流ネットワークを再構築し、品質とリードタイムの両立を図る。

両社はまた、CASE技術への投資を強化する。特に燃料電池車(FCEV)分野では、トヨタとダイムラートラックの技術を結集し、世界トップクラスの水素システム開発を進める。自動運転やコネクテッド領域でも連携を拡大し、車両データを活用した新たな付加価値の提供に踏み出す。

経営体制は、CEOに三菱ふそうのカール・デッペン社長、CFOにヘタル・ラリギ氏(同社CFO)、CTOに日野の小木曽聡社長が就任予定。取締役には住友理工の伊勢清貴氏と、ダイムラートラックのクリスチャン・ヘルマン氏が名を連ねる。独立社外取締役4人は11月上旬に発表される予定だ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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