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4PL市場、31年に1100億ドル規模へ成長

2025年10月15日 (水)

調査・データパノラマデータインサイト(東京都中央区)は15日、4PL市場に関する調査レポートを公表した。レポートによると、市場規模は2022年の617億ドルから31年に1100億ドルに拡大する見込みで、23-31年の年平均成長率(CAGR)は6.7%と予測されている。

4PLは、企業の物流業務全体を統合的に設計・運営するモデルで、複数の3PL事業者を組み合わせ、戦略的にサプライチェーンを最適化する点が特徴。自動車や半導体、医薬品といった精密な納期管理を要する業界を中心に導入が進んでいる。

同レポートでは、AI(人工知能)による需要予測、IoT(モノのインターネット)による貨物追跡、RPAによる業務自動化が4PLを支え、リアルタイムでの可視化と柔軟な意思決定を可能にしていると指摘。さらに、物流プラットフォームのクラウド化により、企業は物流KPIを即時に把握し、戦略的判断に活用できるようになっている。

サステナビリティの観点でも4PLの役割は大きい。積載率の最大化や配送ルートの最適化は燃料消費を削減し、環境負荷低減に寄与する。日本市場ではEC(電子商取引)拡大や製造業のIoT化と連動した物流最適化のニーズが高まっており、4PLの活用は企業競争力の確保に不可欠とみられる。

物流が単なる業務委託から経営戦略の一環へと位置づけられるなか、4PLは今後も企業のサプライチェーン改革を支える中核的存在となると考えられる。

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