ロジスティクスFastLabel(ファストラベル、東京都新宿区)は15日、AI(人工知能)ロボティクス分野への事業拡張として、学習データを生成・収集するためのR&Dセンターを設立したと発表した。視覚と言語情報を統合し、ロボットが行動を生成するVLA(Vision-Language-Action)モデルの開発を想定し、大規模データの生産を可能とする体制を構築する。
新センターでは、ロボットの調達からセットアップ、動作環境の構築、データ生成・収集、計算資源の最適化、動作テストまでを一貫して提供する。従来の開発課題とされてきた初期構想の不確実性や学習用データ不足、設備投資コストなどを軽減し、研究から事業化までの移行を加速させる狙いだ。

(出所:FastLabel)
ロボティクス市場は今後5-10年で急成長が見込まれ、製造、建設、物流、医療、サービス業など多分野での応用が期待される。国内物流業界でも労働力不足や作業効率化への対応が急務となっており、ロボット活用の基盤となるデータ整備は不可欠とされる。FastLabelの提供するデータソリューションは、倉庫内の搬送やピッキング自動化といった分野での導入拡大に寄与する可能性がある。
同社はまた、16日に東京国際フォーラム(千代田区)で開催される「Robotics NEXT Tokyo 2025」に協賛し、代表の鈴木健史氏が講演を行う予定だ。テーマは「Physical AI開発におけるデータオペレーションとデータパイプライン整備の展望」で、自動運転分野で培ったデータパイプライン構築の知見をAIロボット領域に応用する展望を示す。
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