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世界の貨物輸送ソフト市場、31年に12億ドル規模

2025年10月16日 (木)

調査・データ中国の市場調査会社、YHリサーチは11日、世界の貨物輸送管理ソフトウエア市場規模は2024年の6億2100万ドルから31年には2倍以上の12億5200万ドルへ拡大するとのレポートを発売した。この間の年平均成長率(CAGR)は10.4%に達すると予測した。

貨物輸送管理ソフトウエアは、貨物輸送に関する業務を管理し、必要な書類を自動生成するなどして業務の効率化を図れる。また、一部のソフトは会計や営業などの業務もカバーできる機能があり、1つのプラットフォーム上でビジネス全体を統合的に管理できる。

製品タイプ別では、現在「海上貨物フォワーディングソフトウエア」がシェアの4割を占めている。製品用途別では中小企業向けが最大で、全体の53%を占めている。

貨物輸送では、ジャストインタイム(JIT)配送がプレミアムサービスから標準サービスへと変化するなか、高度なアルゴリズムによる業務の効率化や在庫コストの最小化、サプライチェーンへの即応性が求められている。特に、RFIDタグやセンサー、クラウドベースの監視プラットフォームなどのIoTインフラでサプライチェーン全体の可視性が確保され、貨物の状態・位置・安全性のリアルタイムな監視や、運用を改善するための予測分析が可能になった。IoTは世界的な5Gネットワークの展開により、機能がさらに充実している。

また、安全なクラウドデータ保存システムの開発によって、セキュリティーが強化されているほか、利用者がブラウザでアクセス可能になるなど利便性も向上している。

これらの機能によって人的ミスが減り、データの処理時間も短縮されるなど業務の効率化が進むほか、顧客の利便性向上も図れることから、今後もソフトウエアを導入する企業が増えていくと予想される。

同社は業界再編の動きが活発化するなか、ソフトウエア会社は大型企業に対応できるスケーラブルなシステムを開発する一方、ニッチ市場にも柔軟に対応する必要があり、統合後の複雑な運用体系や多国間規制への対応も欠かせないと指摘。環境や人権、労務に関する複雑な規制の頻繁な変更にも迅速に対応できるよう、自動的に規制情報を反映する「組み込み型規制インテリジェンス機能」の必要性が増していくとした。

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