調査・データ豊田通商、先進モビリティ(茨城県つくば市)、日本工営(東京都千代田区)、みずほリサーチ&テクノロジーズ(同)の4社は21日、経済産業省と国土交通省が推進する「自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実装プロジェクト」(RoAD to the L4)の一環として、新東名高速道路で自動運転トラックの総合走行実証を開始したと発表した。いすゞ自動車、日野自動車、三菱ふそうトラック・バス(川崎市中原区)、UDトラックス(埼玉県上尾市)の4社も参画し、官民連携による最終段階の実証となる。
同プロジェクト(テーマ3)は、2021年度から進められてきた高速道路でのレベル4自動運転トラックの実用化を目指す取り組み。ドライバー不足への対応や幹線物流の効率化を背景に、2026年度以降の社会実装を視野に入れている。これまでSA(サービスエリア)間での無人走行や外部インフラ支援、遠隔監視機能などを個別に検証してきた。

▲UDトラックス、いすゞ、先進モビリティ、日野、三菱ふそうの自動運転実験車両(出所:豊田通商)
今回の総合実証では、新東名高速道路・新御殿場インターチェンジ-岡崎SA間で、自動運転サービス支援道を活用したレベル4相当の自動走行を実施。駿河湾沼津SAと浜松SAでは自動発着・合流支援を行い、路側機器による先読み情報を用いた自動車線変更や速度調整、異常時の遠隔監視までを一連の運行として評価する。
実証は25年12月まで続けられ、結果を踏まえて「高速道路でのレベル4自動運転トラック導入の手引き」や「活用ガイドブック」を取りまとめる予定。豊田通商は全体管理、先進モビリティは車両システム開発、みずほリサーチ&テクノロジーズは事業性分析を担い、商用車4社が実証計画と評価を担当する。幹線物流の自動化を支える技術・制度両面での標準化に向け、実用化段階に踏み込んだ取り組みとなる。
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