サービス・商品総合オートメーション企業のMujin(ムジン、東京都江東区)が22日、搬送工程の自動化に向けたAGV(無人搬送車)の新モデル2種を発表した。新たに登場したのは、産業安全規格ISO3691-4に準拠した800キロ可搬セーフティーモデルと、1500キロまで搬送可能な高耐荷重モデル。これにより、軽量物から重量物までの幅広い物流ニーズに対応できるようになった。
AGV導入が加速する背景には、製造・物流現場での人手不足と安全対策の両立という課題がある。Mujinは、AGV単体の導入に留まらず、自社開発の統合自動化プラットフォーム「MujinOS」との連携により、ライン全体の自律的な自動化を推進している。すでに国内では1500台以上のAGVが稼働しており、導入企業の7割がリピートを実施している実績を持つ。
▲(左から)800キロ可搬セーフティーモデル、1500キロ可搬モデル(出所:Mujin)
新モデルの800キロ可搬セーフティーモデルは、人との協働環境でも高い安全性を確保し、ピッキングや組み立てなどの柔軟な搬送を実現。1500キロモデルは、パレットや大型部品などの重量物を扱う現場に最適で、より広範な自動化領域への適用が可能だ。導入から稼働後のサポートまで専任チームが一貫して対応する体制も整っており、愛知県三河エリアなど製造業の集積地でも地域密着での技術支援を展開している。
今回の2機種はAGVラインアップ拡充の「第1弾」と位置づけられており、今後も現場課題に応じたモデルの投入が予定されている。部分的な機械化にとどまらず、全体最適なDX(デジタルトランスフォーメーション)を視野に入れたMujinの取り組みに、今後も注目が集まる。
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