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ヤマハ発、7軸のアーム型協働ロボットを発売

2025年10月23日 (木)

荷主ヤマハ発動機は23日、しなやかな動きを実現する7軸協働ロボットの新製品「Yamaha Motor Cobot」(ヤマハ・モーター・コボット)を発売したと発表した。コントローラー付きで、人間の腕と同じようにアームを動かすことができ、人と隣り合って作業できる。同社にとっては、初めての市販モデルの協働ロボットとなる。

▲7軸協働ロボット「Yamaha Motor Cobot」(出所:ヤマハ発電機)

Cobotは、全長167センチで、アームの長さは最大130センチ、最大10キロのものを運べる。3つの移動軸(X軸、Y軸、Z軸)と3つの回転軸(ロール、ピッチ、ヨー)の6軸に、腕をねじるような肘軸を加えた7軸構成で、狭いスペースへアームを潜り込ませたり、障害物を避けて回り込んだりできるため、さまざまなレイアウトの作業現場に配置できる。

駆動モーターや減速機、高精度のトルクセンサーなどを7軸全てに内蔵しているため、動きがしなやかなで、コネクターの抜き差しや曲面のバフがけといった力の加減が求められる滑らかな動作もできる。

適切なパラメーターを設定することで、万が一作業者と接触しても即座に感知して動作を停止するため、軸の関節に人の手や腕が挟み込まれる心配もなく、高い作業安全性も確保した。第三者認証機関TUV SUD(テュフズード)による機能安全認証も取得する見込みとなっている。

また、従来の記述式プログラミングに加え、命令文が入ったブロックをつなぎ合わせてプログラムを作成する「ブロックプログラミング」も可能で、専門知識がなくても感覚的に操作できる。

協働ロボットとしての親しみやすさも重視し、アームの角部を極限まで減らし、大部分を曲面で構成するデザインにした。塗装も光沢をなくして、柔らかさや温かみを感じさせ、従来の産業用ロボットにありがちな「無機質で怖いイメージ」を払拭した。

同時開発した専用コントローラーは、コンパクトな筐体にシンプルな操作ペンダントを採用。AGV(自動搬送機)やAMR(自律走行搬送ロボット)とのバッテリー共通化も可能で、AGVやAMRにCobotを載せて動かすこともできる。

同社は来年までの1年間で150台の販売を計画している。

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