産業・一般AIストーム(東京都千代田区)は20日、早稲田大学理工学術院の劉江教授と「中古トラック価額推定AIモデル」に関する共同研究を開始したと発表した。車両画像や整備記録、走行履歴などの情報を統合し、マルチモーダルAI(人工知能)により査定精度と客観性の向上を目指す。
研究は、熟練者の経験に依存していた従来の査定手法に対し、AIを活用して再現性・公平性の高い評価モデルを構築するもので、同社の中古トラック事業における査定業務を高度化する。市場実勢や過去データをもとにAIが価額を定量的に推定するほか、査定根拠の可視化により取引の信頼性向上も図る。
物流業界では、ドライバー不足や環境対応の進展を背景に中古トラックの再評価が進む一方、属人的な査定手法による評価のばらつきや説明責任の難しさが課題となっていた。今回の取り組みにより、査定の標準化・迅速化が可能となり、在庫回転率や収益性の改善にも寄与する見通しだ。
同社は今回のプロジェクトを、成長戦略の一環として重点的に研究開発費を投下する先端案件に位置づけており、今後もAIを活用した価値創出とモビリティー産業の高度化に取り組む方針だ。
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