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大和ハウス、1年で構築可能なモジュール型DC

2025年12月8日 (月)

拠点・施設大和ハウス工業は8日、モジュール型データセンター(DC)商品「Module DPDC」を2026年1月5日に販売開始すると発表した。自社の強みである工業化建築技術を応用し、従来5年以上かかることもあったDCの開発期間を1年へ短縮できる点が特徴だ。AI(人工知能)の普及やクラウド需要の増加により全国でDC需要が高まるなか、地方分散や小規模拠点の迅速な立ち上げを可能にする。

▲「Module DPDC」イメージパース(出所:大和ハウス工業)

Module DPDCは鉄骨造のモジュール型DCで、1モジュールは延床200平方メートル、高圧電力受電による1-2メガワットの電力容量に対応する。工場で一部構造を内製化し、現場で組み立てる方式を採用することで施工を効率化した。構造躯体は日本データセンター協会(JDCC)が定める最高レベル「Tier4」に準拠し、UPSやセキュリティー設備を備え、災害時でも継続運用が可能な仕様とした。

サーバーラック、電気設備、空調設備を含むオールインワンパッケージとして提供し、GPUサーバーに対応した高荷重設計や、モジュール単位の段階的拡張にも対応する。大和ハウスは全国で土地選定から施工まで一気通貫で対応できる体制を整えており、都市部のみならず地方でのDC展開を支援する。

政府が推進する「デジタル田園都市国家構想」を背景に、DCの地域分散と耐災害性向上は物流・製造分野のデジタル基盤整備にも直結する。大和ハウスは「DCの工業化」を掲げ、増大するDC需要に迅速かつ柔軟に応えていく方針だ。

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