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川重、環境対応LNG燃料大型タンカーを引き渡し

2026年6月12日 (金)

▲30万9000重量トン型VLCC「HIMALAYASAN」(出所:川崎重工業)

荷主川崎重工業は12日、中国・大連市の大連中遠海運川崎船舶工程(DACKS)で、CAMPHOR TREE MARITIME向け30万9000重量トン型VLCC(超大型原油タンカー)「HIMALAYASAN」を引き渡したと発表した。同船は川崎重工グループが新たに開発したLNG(液化天然ガス)燃料VLCCの3番船にあたる。

HIMALAYASANは全長339.50メートル、幅60.00メートル、総トン数16万6708トン、載貨重量31万26トンを誇る大型原油タンカーで、航海速力は15.45ノット。日本海事協会の船級を取得し、パナマ船籍として運航される。

同船は環境性能と燃費性能の向上を重視した設計が特徴で、従来の球状船首を廃した新開発の船首形状を採用。造波抵抗を大幅に低減することで推進性能を高めた。また、低回転超ロングストローク主機関と大直径高効率プロペラの組み合わせにより低燃費を実現している。

主機関にはLNGと低硫黄燃料油の双方に対応する二元燃料主機関を搭載した。LNG燃料使用時には従来の重油焚き主機と比較して、CO2排出量を25-30%、窒素酸化物(NOx)を85%削減できるほか、硫黄酸化物(SOx)の排出を100%削減できる。VLCCでは25年度以降の契約船から適用される二酸化炭素排出量規制のEEDIフェーズ3に適応している。

さらに、主機関と発電機関にはSOxスクラバーを搭載し、20年1月から施行されたSOx排出規制強化にも対応。規制強化後も従来の燃料油を継続使用できるため、燃料コストの低減も期待できる。

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